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【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】

第3章 appuntamento -デート-





「あぁ。好きなだけそうしてーー…」


瞬間、またガタンと電車が揺れる。

もっと体が密着し、私の頭がブローノの胸板に埋もれ、彼が体を支えようと不可抗力でその右脚が私の脚の間に入って壁につく。


「あっ…体勢、変えなきゃ…!」

「いや、このままでいい」


私が離れようともぞもぞと動いていると、ブローノが私の頭をそっと自分に寄せる。

ドキドキは止まらないのに息は止まりそう。


「手を添えていられなかった分、これで我慢できるか?」


緊張して固まってしまい、ただこくこくと頷くだけしかできない。


心臓の音、聞こえてないかな…。

だって、さっきから心音がすごい。

私のだよね…?


………いや、違う。

耳が彼の胸にくっついて、すごくドキドキしてる鼓動が聞こえる。

これも同じだった。

たくさんの『同じ』があって嬉しくなる。

私だけじゃあない。

そう思ったら、ブローノのことがもっと…愛しくなる。


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