【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第3章 appuntamento -デート-
目の前に彼がいるってだけでドキドキが止まらないのに、更に押されて体がくっつく。
彼に触れた体が熱くて、じっとりと汗ばんでいくのがわかる。
思わず彼の方を見上げると、彼は微笑みを浮かべて首をかしげる。
「どうかしたか?」
「う、ううん。何でもない…」
私は思わず目をそらす。
顔も熱い。
「リゼ…」
ブローノが私の頬を右手で撫でる。
少し驚いてしまって火照った顔のまま彼を目を丸くしながら見つめていると、ブローノはすぐにハッとした顔をして私の頬から手を離す。
「あ…すまない。つい、思わず…」
私は離れていくブローノの手。
もっと…触れていてほしい。
私はその手を取って再び頬に当てる。
「このままで…お願い、します…」
私がそう言うと、ブローノはふわりと柔らかく微笑んだ。
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