【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第3章 appuntamento -デート-
ブローノは予め予定の電車を調べてくれてたみたいで、すんなりと乗車できた。
中は割と空いてはいるけれど、座れる席はない。
発車時刻まで5分程待機するってアナウンスが流れる。
ブローノと私は隅に寄って壁に背中を預ける。
その間たわいもない会話をしていると、時間が経つにつれてどんどん人が乗車してくる。
みんな、これからの花火の話してるから、私たちと同じ見物客かな。
さっきよりブローノとの距離が近いどころか、肩が触れ合うくらいに近い。
そして、あっという間に満員電車になって発車する。
「いっつもこんななの?」
「まぁな」
その瞬間、ガタンと電車が揺れた。
「きゃ!」
衝撃で体勢を崩しそうになったところをブローノの腕が私を支えてくれた。
「大丈夫か?」
「えぇ。ありがとう…」
ブローノはいつの間にか私を角に寄せ、私と他の客との間の壁になるように立ってる。
_