【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第3章 appuntamento -デート-
「すまない。変なことを言った。いつもより綺麗な君を前にして、少し気持ちが昂ってるのかもしれない。落ち着きがないのはオレの方だな」
「あ、ありがとう…。お世辞でも嬉しい…」
「そんなんじゃあない。オレはマジにそう思ってる」
さっきの言葉も今の言葉も、全部私には嬉しくて幸せで…。
思わず笑みがこぼれてしまうのを隠すように、今度は私から彼に思ってることを伝える。
「あなたはいつも通り…その、素敵ですよ…?黒髪が綺麗で青い瞳が星が降ったみたいにキラキラしてて聡明で優しくていつも前向きで頼り甲斐があってーー…」
「リゼ…」
途中で彼が私の言葉を遮る。
そして、斜め下の方を見ながら口元を手で抑える。
「そ、それ以上は言うな…」
「どうして?」
「本当は最後まで聞きたいところだが…オレの心臓の方が先に逝っちまいそうだ」
私だって同じようなもの。
ずっとドキドキして、ずっとあなたのことしか見えてない。
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