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【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】

第3章 appuntamento -デート-





もうちょっと返事してあげてもいいのにね。

何か理由があってこうしてるのかしら?

わからない。

わからないけど、初めて知った。

彼のことを知れたのは嬉しい。


…でも。

嬉しいけど…今はちょっとだけ寂しいな。

隣にいて、手も繋いでもらってるのに…。

私はあなたと一緒にいて良かったのかな、なんて。


「今日は良い宣伝になった」


彼がボソッとつぶやく。


「宣伝?」

「あっ…。いや、何でもない」


ブローノはしまったって顔で目をそむける。

思わず首をかしげる。


「あまりよく見てなかったわ。何を宣伝してたの?」


私の質問に目を泳がせるブローノ。

どうしたんだろう?

ちょっと顔も赤いし…。

すると、ふぅと息をついて私を見つめる。


「君は…その、とても綺麗だ。だから…変な虫がつかないようにあえて人に見られて噂になった方がいいと思った。わざわざ遠回りして大通りを行く方を選んだのもそのせいだ。オレがそばにいれば…誰も君には手を出さねぇ」


ついさっきまでもやもや考えてたことがすっきりと晴れていく。

私…あなたのそばにいてもいいんだ…。


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