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【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】

第3章 appuntamento -デート-





「ブチャラティ!」


突然、彼の名前が叫ばれる。

周りを見てみれば、いつの間にか大通りに出ていて、ジェラート屋さんの前でそのお店の店主かな?おじさんが朗らかに手を振っている。

それを皮切りに歩く度に次々と声をかけられる。


「綺麗な彼女連れて、今日はデートかい?」

「こんばんは!ブチャラティ」

「花火見に行くの?楽しんでね!」

「ブチャラティ!またうち寄ってってよ!」

「あれ?ブチャラティ、すげぇかわいい子と一緒だ!」


す、すごい…。

遠目で見てるだけじゃわかんなかったけど、結構な頻度で声をかけられる。

老若男女問わず、すごい人気っていうか頼られてるんだなぁって改めて思う。


ブローノはと言うと、一言も交わさないけどただ小さく手を振るだけ。

私といるから…なんて、浮かれたことは考えない。

だって、もしそうだとしたら周囲の人が「今日はちっとも話してくれない」っていう声とか、声じゃあなくても不思議そうに首かしげるとかありそうなものだから。

ということは、たぶんいつもこうしてるんだなって。


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