【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第3章 appuntamento -デート-
「あの、ブチャラティさんーー…」
「リゼ」
「はい?」
「次からでいい。ブローノと…呼んでくれないか?」
「え?」
突然すぎて思わず目を丸くする。
「君が良かったらだが…その、オレは君に呼ばれるならその方がいいと感じたんだ…」
彼は口元を手で覆い、私をチラチラ見ながら頬を染めていた。
…さっき考えてたことは間違いね。
きっと彼はこういう経験、浅いかも。
私も経験はあまりないから、私ばかりがドキドキさせられるんだろうなって勝手に思ってた。
思い返してみれば…カフェの時だって、彼がジョルノに頼んでわざわざ話しに来た風だったし、デートって言った途端に顔真っ赤だったし…。
…そっか。
なんだか、安心した。
「うん!わかったわ。じゃあそう呼ぶね、ブローノ」
ブローノ、ブローノ!
ファーストネームで呼んでもいいって、彼から言われちゃうなんて…!
はぁ…夢みたい…。
彼の方をチラッと見上げると、ふと目が合う。
目が合ってちょっとドキッとしたけど、彼は優しくはにかんでくれる。
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