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【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】

第2章 clienti abituali -常連客-





ジョルノの笑い声を横で聞きながら、ブチャラティさんも私もただただうつむいて沈黙するしかなかった。


「はぁ…。面白いこともあるもんですね。慎重なのか奥手なのか…。じゃ、僕は先に行きます。ブチャラティ、リゼをよろしくお願いします」


ジョルノはひとしきり笑った後、そう言ってお店を出て行ってしまった。

すると、そこへマスターが奥から出て来る。


「おや?ジョルノくんは帰ったのかい?ケーキあったから食べないか聞こうかと思ったんだけど…。おっと。いけないいけない。常連さんに頼まれてたコーヒー持って行かないと!今から追いかけたらジョルノくんに追い付くかな…。一応ケーキも持ってーー…」


マスターはぶつぶつ独り言を言いながら品物を抱えてカフェから出て行った。


しんと静まる店内。

ここにいるのはブチャラティさんと私だけ。

小さいカフェのはずなのに、2人しかいないとなんでかどこまでも広く感じる。


何も言えない。

顔を上げられない。

きっと熱が出たみたいになってるんだろうし…。

さっきから鼓動もうるさい。


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