【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第2章 clienti abituali -常連客-
「ちょ、ちょっと待って。ジョルノ、もう一回私のセリフ言ってみて」
「え?『私の大事な弟と惚れてる男に水ぶっかけやがって』…」
「………え?惚れた、男?」
目が点になってポケッとしながら首を傾げる私。
「…もしかして、自分の言ったこと覚えてないの?」
「おぼ、覚えてないっていうか…必死だったから…」
リゼーーーーーーーー!!!
何やってるのよぉおお!!!
これじゃ、こ、告白してるも同然じゃない!
心臓がバクバクしてる。
きっと顔真っ赤なんだろうな。
私は熱くなる顔をバッとそらした。
ど、ど、どうしよう。
また私、変なこと口走っちゃった…!
「…そう言ってましたよね?」
「オ、オレに聞くな。そこは聞かなかったことにしていたんだ…。まったく。空気の読めない奴だ、ジョルノ・ジョバァーナ」
ブチャラティさんも口元を抑えて頬を赤くしながら明後日の方向を見てる。
ジョルノは私とブチャラティさんを交互に見ながら、急に吹き出す。
「ジョルノ!」
「何笑ってるのよ!もう!」
「…はは。すみません。てっきり僕はもうそういう関係かと思ってたから…。あははは!」
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