【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第2章 clienti abituali -常連客-
2人は髪や服の水滴をタオルで拭う。
うぅ…。
申し訳ない。
私をかばったから…。
「ブチャラティさん、ジョルノ、ごめんね」
「君のせいなんかじゃあない。服のことを気にしてるなら大丈夫だ」
「すぐ乾くし気にしないで、姉さん」
2人とも優しく笑ってくれた。
悪い思いさせちゃったと思ってたけど、少しだけ気が楽になった。
「守ってくれてありがとう。あのね、すごく嬉しかったわ…。本当に…ありがとう」
私は胸の前でぎゅっと手を握る。
ブチャラティさんは腕で私を自分の方に寄せて盾になってくれたし、武力行使しなかったのはきっと私とお店のことを考えてくれたから…。
ジョルノも気持ち悪く私を触ってた男の手をすぐに掴んでくれて…。
「君に何もなくて良かった」
「『私の大事な弟と惚れてる男に水ぶっかけやがって』ってセリフ、何度でも聞きたいよ」
「ちょっと!リピートしないでよ!恥ずかしいかーー…」
…え?
今の…聞き間違い?
_