【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第2章 clienti abituali -常連客-
キョロキョロして人の顔色伺っちゃうのだって、父親のせいなのに。
本当は人一倍優しい子。
人のために何かできる子。
初めて見た時から、私が絶対に守らなきゃって必死だったな…。
初流乃が助けたっていうギャングの人も、その恩に報いるために初流乃を影ながら守ってくれて…。
ギャングは大嫌いだけど、その人には感謝しないといけない。
それからもやっぱり学校でも外でも日本人みたいだからとか気弱そうだからとか、そんなくだらない理由でいじめられてることもあったけど、その度に私がこらしめてた。
でも、初流乃もやられっぱなしじゃなくてちゃんと嫌なことは嫌だって言えるようになって、それからはだんだんと友達もできるようになってーー…
…懐かしい。
今は私のことかばってくれるんだもん。
初流乃、成長したなぁ。
「それで、相手が二度と立ち上がらないように半殺しにしてしまう癖がついてしまったんです」
「半殺しにしちまう癖って何だ…?」
ブチャラティさんは困惑しながらまだ呆然としてる。
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