【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第2章 clienti abituali -常連客-
すると、そこへちょうどすれ違いざまにマスターが帰ってくる。
店内の一部が荒れてるのと私の顔を見て、マスターは朗らかにハハハ!と笑った。
「リゼちゃん、また悪い人たちをやっつけちゃったのかい?」
いつものように笑うマスターに、私も明るく笑った。
「やっつけました!骨のないお客様でした!」
「ははは!リゼちゃんが元気で何よりだよ。じゃ、今日はお店もう閉めようかね。色々修理しなくちゃあね」
マスターは店の扉に掛けてある看板を裏返す。
「あ…マスター、ごめんなさい…。また私…」
「良いって良いって。変な客は店の品を落とすしね。追い払ってくれてありがとう。それより後ろの2人のこと忘れないでね」
微笑みながら奥に入って行くマスターを横目に、私はハッとしてクルリとブチャラティさんとジョルノの方に笑顔で振り返った。
「2人とも…大丈夫?」
「あ、あぁ…。げ…幻覚でも見てる気分だ…」
「相変わらずだね、姉さん」
ブチャラティさんは頭を抱え、開いた口が塞がらないといった感じで、ジョルノはなんだか楽しそうに笑ってた。
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