【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第2章 clienti abituali -常連客-
「人のことジロジロ見てんのも、汚ねー手で私に触んのも…まぁ、ブチャラティさんを?椅子から引きずり下ろした時はさすがにイラっとはしたけど、彼の前で短気にすぐキレる訳にはいかない。
だから、それもひっくるめてぜーんぶ許してやったよ。えぇ?けどねーー…」
そして、怒りに身を任せてそのまま2人のすぐ横で壁を蹴り続ける。
「私の!!」
ドン!!
「大事な弟と!!!」
ドン!!
「惚れてる男に!!!」
ドンッ!!
「水なんかぶっかけやがってェエ!!!どう落とし前つけてくれんだよ貴様らァアアアアアア!!!!!」
ドギャッ!!!
壁を蹴破り、まだ半分くらい水が残ったピッチャーで男たちの顔を一発ずつ思いっきりぶん殴り、重たい一撃を食らわす。
「うぐぉ!!」
「あがっ!」
私は血のついたピッチャーを投げ捨て、2人を見下ろした。
「いいか、おめーら。二度と来るな。その汚ねぇツラ、この街でまた見かけたらその顔面もっとボコボコにするわ」
男たちは何か恐ろしいものを見たような顔ですぐさま立ち上がる。
「はい!はいぃい!!」
「ごめんなさい!!ごめんなさいぃいい!!!」
怯えきった男たちは逃げるようにドアから飛び出していった。
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