【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第2章 clienti abituali -常連客-
「おわぁああ!!!」
でかい図体が周りのテーブルと椅子に倒れ込み、ガシャンガシャン!!と大きな音を立てながら床に転げ落ちる。
その間に私はテーブルの上に登り、思いっきりジャンプして飛び降りた。
「っ!!このクソおんーー…」
ドシャッ
男の腹を踏み潰す。
「ぅぐはッッ!!」
男が血反吐を吐き散らし、虚ろな顔で唸るだけ。
何も言わなくなったところで、私の体の倍以上はあるこの男の首の後ろの襟を掴む。
そのまま力任せにズルズルと引きずり、痩せ男が壁に寄りかかっているその隣に投げ飛ばす。
「てめぇらァ……」
ひどいツラになった男どもの顔を舐め回すように見る。
私はハァと一つ大きな息をついた。
「なぁにやってくれとんのじゃこのボケナスゴラァアアアアア!!!」
もう一発ずつ顔面に拳を叩き込む。
「「ヒィイイイイイ!!!」」
2人とも血塗れの顔面で私を見上げて情けない声を上げる。
もう我慢ならない。
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