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【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】

第2章 clienti abituali -常連客-





「知り合い…じゃあなさそうだな」


脅えた表情、してたのかな?

ブチャラティさんは私の顔を見るなり、私をかばうように腕で私を自分の方に少し寄せ、彼らと私の間の壁になってくれた。

すると、痩せた男がブチャラティさんににやにやしながら近付く。


「ちょいと兄ちゃんよ、そこどいてくんな。ケケ、オレたちゃ遊びでこの街来ててよォ、そうしたら噂聞いちまってな」

「ここにすげーいーい女がいるっつーじゃねーか。わざわざ来てんだからよぉ、ちょっとそこ代わってくんねぇか?」


ブチャラティさんは引き下がらず、かと言って何も言わずにじっと睨み返す。

すると、隣の屈強な方が首をボキッと鳴らしたかと思うと、めんどくさそうにブチャラティさんの首元の服を掴んだ。


「どけっつってんだろ。聞こえねぇのか?あ!?」


乱暴に引っ張られ、ブチャラティさんはそのまま椅子から無理矢理降ろされる。


「あ!ちょっと!何してーー…」

「ケケ、まぁまぁまぁ…。オレたちとお話しようぜ、ねえちゃん」

「あーぁ。楽しくな」


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