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【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】

第2章 clienti abituali -常連客-





「あの、私に何かご用だったんでしょうか?」

「あぁ…用と言う程ではないが、君とゆっくり話をしてみたくなった」


また会いに来るって言ってくれただけでも…お店に来てくれただけでも…私の胸は高鳴ったのに…。

そんなこと言われたら…どうしよう、そわそわして落ち着かない…。

でも、私も同じってことを彼にも伝えたい。


「わ、私もあなたとお話ししたいなって思ってたの。だから…その、う、嬉しいです」

「えっ…」


彼は目を丸くさせて私を穴が開くほど見つめたかと思うと、急に顔を背けた。


「お、お世辞かと思ったが、君の顔を見てたら本気で言ってるとわかった…」


コーヒーの水面に写る彼は、うつむきながら恥ずかしそうに顔を伏せている。

それを見た私もなんだか恥ずかしくなる。


「あの、何をお話しましょうか?」

「そ、そうだな…」


ブチャラティさんは座った私の方をまだ少し赤みがかってる顔で見る。


「君の話を聞かせてほしい。何でもいい」


ちょっとだけドキンと心臓が跳ねる。

私も…あなたのことを知りたい。


「えぇ。じゃあーー…」


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