【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第2章 clienti abituali -常連客-
「今日はブチャラティがリゼと話したいらしいよ。2人で」
「え?」
「げほっ…ごほ、ごほっ」
私が振り向くと、コーヒーを飲んでいた彼がむせ返る。
私はそんな彼を目の当たりにしながらぽかんとしてしまう。
「おい。オレは彼女と話がしたいと言っただけだ。次変なこと言ってみろ。ジッパーでバラバラにしてやる」
「ジッパー?」
ジッパーって何のこと?
「すみません。冗談が過ぎました。でも、要求には応えました」
「チッ」
ただかっこいい人だと思ってたけど、舌打ちしただけで凄みがあるっていうか…。
いやいや、そんなこと考えてるところじゃない!
「ジョルノが変なこと言ってごめんなさい」
「いや、君が気にすることじゃあない」
彼は私を見ずにまだ少し不機嫌そうに言う。
私は思わずジョルノを睨む。
ジョルノは肩をすくめてこれ以上我関せず。
「お邪魔だろうと思うので、僕、テーブルの方います」
この場をかき乱した当人はそそくさとコーヒーを持って、いつもの窓際の席の方に行ってしまった。
もう!初流乃ったら!
どうするのよ、この空気…。
でも、ブチャラティさんとお話しできるチャンスには変わりないわ!
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