【ジョジョ第5部】Destino!【ブチャラティ】
第2章 clienti abituali -常連客-
それから数日もしない内に、また2人がフリルトに来てくれた。
ジョルノはいつも来てる常連だから、ピークの時間帯を避けてよくここに来る。
今日もそれを狙ってやって来た。
「…あ!ジョルノ!ブチャラティさん!」
休憩中だった私はカウンターから降りて2人の方へ行く。
「ブチャラティさん、また来てくれたんですね?」
「あぁ」
「嬉しいです!」
思わず笑顔がこぼれてしまう私に、彼は優しく笑ってくれた。
「君が今座ってた席の隣、オレ達も良いか?」
「もちろんです」と返すと、2人は私の席を挟むようにしてカウンターの席に座った。
私はカウンターの中に入り、コーヒーを淹れる。
2人は席に着くなり、ジョルノはきょろきょろと店内を見回す。
「マスターは?」
「買い出しよ。いつもは私が行ってるんだけど、お店忙しくて私がまた休憩取れなかったから代わりに…」
私は2人に淹れたてのコーヒーを差し出す。
3人で午後を過ごすのもいいなぁなんて思っていると、ジョルノはブチャラティさんを見ながら言う。
_