【R18】Morning Glory Fizz【番外編】
第1章 クリスマス【R18裏】
ふと、窓の向こうに
視線をやると雪が降っていた
『秀一さん、見てください!
雪降ってますよっ』
赤「ホワイトクリスマスだな」
きゃいきゃいと雪を見て
はしゃぐ私の様子を見て秀一さんは、
赤「少し外に見に行くか」
と言ってくれた
『やったー!
あ…でも秀一さん
そのまま外に出るんですか?』
今、秀一さんは
昴さんに変装していない
赤「夜も遅いし少しの間、
玄関先なら大丈夫だろう」
『よしっ…早く行きましょう!』
私は秀一さんの手を引いて
玄関の方へ行くと後ろに手を引かれて
秀一さんに止められる
赤「このまま出ると
風邪引くだろう?」
待ってろ、と付け加えて
秀一さんは一旦自室へ行くと
手にコートを持って
戻って来てくれた
ふわっとコートを肩に掛けられる
ほのかに香るタバコの匂いが
鼻をかすめた
だぼっと秀一さんのコートを
着せられる
赤「よし、これでいいぞ」
『ありがとうございます』
少し照れながら
玄関の扉を開けた
はらはらと舞う雪
『…綺麗』
こんなステキな景色を
秀一さんと見れて嬉しい
自然と絡めた
私と秀一さんの指先から
温もりを感じた
秀一さんを見上げると
モスグリーンの瞳に吸い込まれた
ぐいっと距離を縮められて
背中に玄関のドアが当たった
顎をクイっと持ち上げられ
顔が近づく
『ちょ、秀一さんっ…
ここ、外ですよっ…』
赤「ヤドリギの下で
女性はキスを拒んではいけない」
私の真上には
秀一さんが飾ったヤドリギが
吊るされていた
『そ、そんな……んんっ』
秀一さんに唇を奪われた
熱を持つ舌先が絡み合う
深い深い口付け
ちゅっとリップ音と共に
唇が離れると
色っぽい視線を送られた
赤「…ヤドリギの下で
恋人同士がキスをすると
結婚の約束を交わした事になり
ヤドリギが祝福してくれるんだ」
顔が真っ赤になった
この一連の流れを
秀一さんが仕掛けたんだと
思うと余計に恥ずかしくなった
雪が降ることも
天気予報で確認すれば分かるし
もし、予報が外れても
何かと理由をつけて
私をここに連れて来たんだろう…
秀一さんは悪戯が成功した時の
子供の様な表情をしていた
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