【R18】Morning Glory Fizz【番外編】
第2章 お正月【R18裏】
沖「私に勝とうなんて
100年早いですよ」
と、にっこり
"昴スマイル"で
先程昴さんが落とした
クマのぬいぐるみを渡された
それをぎゅっと胸に抱き
悔しい思いをした
沖「そろそろ帰りましょうか」
と、手を引かれる
沖「人が多過ぎる…」
いつの間にか人集りが
出来ていて
誰かが昴さんの正体に
気付いたら危ないかもっと
思いその場を後にする
人気の少ない道に入ると
昴さんが歩みを止めた
どうしたのかと思い
昴さんを見上げると
ぎゅっと抱き締められる
『…すばるさんっ…んむっ』
名前を呼べば
唇を奪われた
荒々しく口付けられる
急な攻撃に
息が続かなくて
片手で昴さんの胸板を押した
ようやく唇が離される
『…はぁっ…すばるさん
ここ外ですよ…何してるんですかっ』
沖「…独占欲…ですよ」
『…え?』
沖「他の男にこんな可愛らしい姿を
見せたくなかったのに
射的で注目を余計に集めて…
独占欲で押し潰されそうになる…」
昴さんの唇に
私の赤い口紅がほんのりと移ってしまい
妖艶な色気を放つ
『…昴さんっ…』
沖「…抱きたい」
グイッと再び顔を近付けられて
咄嗟に手を昴さんの顔の前に持っていく
すると手首を掴まれて
手のひらをぺろりと舐められる
『…ちょ、だ、ダメですっ!』
沖「昨日からずっとお預けですね」
『そんなっ、お預けしたつもりはっ!』
沖「ホォー…
では帰ったら私の言う事
聞いて頂きましょうか」
そう言い終わると
昴さんは手を引いて
工藤邸の方へスタスタと歩き出した
歩くスピードが速くて
履き慣れない下駄で
転びそうになる
『…わっ!』
咄嗟に昴さんの腕に
抱き止められて地面と顔面直撃は
避けられたようだ
そのまま姫抱きされた
沖「しばらく我慢して下さいね」
『えっ、あっ…ちょっと!』
昴さんは私を姫抱きしたまま
工藤邸を目指した
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