【R18】Morning Glory Fizz【番外編】
第2章 お正月【R18裏】
昴さんに手を引かれて
屋台をぶらぶらと見て回る
ちらっと目の端に移ったのが
射的だった
『昴さんっ、アレやりましょうよ!』
沖「ホォー…いいですね」
ウキウキしながら
射的の方まで行く
『昴さん、勝負です!』
射撃の腕はいい方だと
自覚していたし
この距離なら外す事も無いだろうと
少し調子に乗っていた
沖「多く商品を落とした方が
勝ちでいいですね?」
『はいっ!負けたら
勝った人の言うことを聞くこと!』
自信満々に言ってやった
沖「…その言葉忘れるなよ」
途端にガラリと雰囲気を変えて
昴さんじゃなくて
秀一さんのオーラが辺りを漂う
私…やばい事言っちゃったかも…
そんな事を考えていると
昴さんは屋台のおじさんに
2人分のお金を支払い
コルクの弾を5つ渡される
昴さんは銃の筒の先に
コルクの弾を押し込み
レバーをぐっと引くと
銃を構えた
その姿に見惚れていると
昴さんは引き金を引いて
パンっという音と共に
クマのぬいぐるみが落下する
私も負けてられないと
コルクの弾を押し込み
レバーを引き、構えた
軽くて落ちそうな物を選び
お菓子の箱に照準を向けた
スーッと息を吸い
呼吸を止める
その瞬間引き金を引いて
見事に命中し
お菓子の箱を落とした
沖「ホォー…流石
組織仕込みなだけあるな…」
『昴さんも流石ですね』
その調子でお互い一歩も引かず
4つめの商品を落として
残りの弾は1つになった
いつの間にか周りには
ギャラリーが集まっていた
そんな事を気にも止めずに
最後の弾を込め銃を構えた
隣で昴さんも銃を構える
パンっとほぼ同時に引き金を引いた
だが、私が狙って商品は
パタン…と虚しく
後ろに倒れただけで
下に落ちなかった
瞬間、昴さんが狙った商品を見ると
既に下に落ちていた
沖「勝負あったな…」
片目を開眼させて
ドヤ顔の昴さん
私はむぅっと頬を膨らませた
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