第1章 苦悩と別れ
私は先輩たちの嫌味に耐えられず、逃げるように会社を飛び出した。
真っ直ぐ家に帰る気にもならず街をブラブラしていた。
そんな時にメールを知らせる着信音がなった。
「あっ、マコトからだ」
それは彼氏のマコトからだった。
そこには、たったひと言
"別れよう"
「えっ?どうして?」
私は信じられなくて、急いでマコトに電話した。
『お客様のお掛けになった電話番号は、現在使われておりません。番号をお確かめになって、もう一度おかけ直し下さい』
「そんなぁ………」
昨日まであんなに優しかったマコト
私は目の前が真っ暗になり、車が近づいている事に気づかなかった。