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キミのとなりで【気象系BL】

第25章 なぞなぞ



雅紀はしばらく拗ねていたけれど、すぐに立ち直るとビシッと翔を指さした。

「じゃあ次は翔くん!」
「俺?オッケー!うーん…そうだな……すごーく可愛いです」

雅紀に指名された翔は少し考えてからニコニコと問題を出し始めた。

「可愛い?」
「なんだろ?」
「もうちょっとヒントちょうだい」

ざっくりし過ぎなヒントに皆して首を捻る。

「世界一…いや、宇宙一可愛いです」

でも追加のヒントを聞いて察するものがあった。

…っていうか目線!!

答えを見つめすぎだろ!!
さっきの雅紀より分かりやすいわ!!

翔のデレた表情にゲンナリする。

周りを見れば、智はニコニコしていて、雅紀と風間は苦笑いしている。

こりゃ全員答えが分かったな…

「えー?何かな…?」

いや、ニノは分かってねーのかよ!!

こんなに分かりやすいのに?
雅紀の時に見せた推察力はどこに行った?

翔絡みだと鈍くなるのは相変わらずなのか…

「翔ちゃん、もっとヒント出して?」
「俺の宝物です」
「えー?宇宙一可愛い翔ちゃんのタカラモノ?」

ますます首を傾げるニノ。

なんで分からないんだか…

ちょっと拗ねたような顔をしているのは答えが分からないからだけか?

もしかしたら、その答えのモノにヤキモチ妬いてんのかもしれないな。

全く無意味な嫉妬だけど。

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