• テキストサイズ

キミのとなりで【気象系BL】

第19章 勘違い



1人で校内を歩いていたら、違和感を感じてちょっと心細くなった。

よく考えたら、いつもどんな時でも翔ちゃんが一緒だから、校内を1人で歩くことなんかほとんどなくて。

翔ちゃんがいない時は智が一緒にいてくれるし。

だからただ歩いてるだけなのに、なんかちょっとドキドキして。

意味もなく早足になってしまった。


さっさとゴミを捨てて、教室に戻ろうとした時。

裏庭の方から翔ちゃんの声が聞こえた気がした。

距離もあるし、気のせいかな?

裏庭は翔ちゃんと仲良くなったキッカケの場所だけど、同時に嫌なことを思い出しちゃうから、あの日からなるべく近付かないようにしてる。

でも、告白スポットなんだよね?

そこから翔ちゃんの声が聞こえた。


それって…
それってさ…


だから、廊下にいなかったの?
だから、俺に何も言わずにいなくなったの?


もしかして…

好きな人からの呼び出しだったの?


胸がギュッと締め付けられたみたいに痛くなって。

思わず胸を押さえてその場にしゃがみ込んだ。


ただの想像なのにバカみたい。

考えたってどうしようもないんだから、考えるだけムダだよ。

自分で自分に言い聞かせる。


早く教室に戻らなくちゃ…


そう思うのに。

でも、どうしてもどうしても気になってしまって。

やめておけばいいのにゴミ箱をその場に置くと、声がした方へそっと歩き始めた。

/ 803ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp