第17章 誕生祝い to SHO
「…しょ…翔ちゃん?///」
「ありがとう、カズ!!すっげー嬉しい!!」
翔ちゃんはすぐに体を離したけど、俺のドキドキはそんなすぐにはおさまらない。
本当に嬉しそうな満面の笑顔を向けられて、落ち着くどころかますますドキドキが大きくなっちゃうよ。
でも、喜んでもらえた…良かった///
こっそり安堵のため息をつく俺に気付かない翔ちゃんは
「俺カズのお弁当が食べたかったんだよ〜」
なんで分かったの?なんて、冗談めかして聞いてくる。
正直に盗み見したからとは言えなくて…
「えへ♡以心伝心かな?」
曖昧に笑って誤魔化しちゃったけど、翔ちゃんは嬉しそうに笑ってくれた。
ちょっとだけ罪悪感…
ごめんね、翔ちゃん…
それにしても。
翔ちゃん、そんなに俺のお弁当気に入ってくれてたんだな。
嬉しさのあまり俺に抱き着いちゃうくらい。
確かに何度かそう伝えてくれてたけど、まさかここまでだなんて思ってなかった。
胃袋をつかむってすごいことなんだな。
美味しいご飯の力って偉大だ。
プレゼントをお弁当にして本当に良かった。
思いがけず抱き締めてもらえて、俺がプレゼントをもらっちゃった気分♡
またこんな風に抱き締めてもらえるかもしれないなら、お弁当くらいいくらでも作っちゃうよ。
もっと喜んでもらうために料理の腕を磨かなきゃ…なんてね///