• テキストサイズ

キミのとなりで【気象系BL】

第15章 誕生祝い to MASAKI



手を引かれて歩きながら、何気なく見た翔ちゃんの首にもマフラーが巻かれてて。

翔ちゃんは朝からずっとしてたんだけど、改めてよく見るとさ…

もしかして…?

「ねぇ、翔ちゃんのそのマフラー…」
「うん、そう…カズと同じの…肌触りが良かったから自分にも買っちゃったんだ」

ドキドキしながら聞いてみたら、翔ちゃんはちょっと照れたように教えてくれた。

やっぱり俺のと同じのなんだ!

「勝手におそろいにしてごめんね。嫌じゃない?」
「ううん、嬉しい!」

翔ちゃんとのおそろいが嫌なわけない。

その理由が肌触りの良さだって全然構わない。
むしろこのフワフワに感謝する!

スマホケースに続いて2つめのおそろい。
嬉しすぎて叫びそうだよ。

「このマフラー本当にフワフワで気持ちいいね」

本当に叫んじゃわないように、マフラーに口元を埋める。

「でしょ?カズがマフラーしてるの見たことなかったから、もしかしたら首に巻くものが苦手なのかな…とも思ったんだけど」
「そんなんじゃないよ、単純に持ってなかっただけ」
「それなら良かった。あんまり手触りがいいから手離せなくなって決めちゃったんだ」

ちょっと心配そうだった翔ちゃんがホッとしたように笑った。

「早速役に立ったし、マフラーにして良かったな」
「これから毎日使うね!」
「ありがとう」

何故だか翔ちゃんにお礼を言われて。

「俺がありがとうだよ!絶対大切にするから…本当にありがとう///」

つい力いっぱい反論しちゃったけど、大きな声になっちゃったからちょっと恥ずかしくなる。

でも翔ちゃんは嬉しそうで。
目が合ったら、2人でふふって笑い合って。

幸せすぎて俺の心もマフラーに負けないくらいフワフワしてた。

/ 803ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp