• テキストサイズ

キミのとなりで【気象系BL】

第14章 誕生祝い to SATOSHI



その後もゆっくりゆっくり見てまわってたら、まだ全部見終わってないけどショーの時間が迫って来てた。

「そろそろ行かないとか」
「早く行かないとニノがまた拗ねちゃう」
「それは翔と雅紀が可哀想だな」

クスクス笑いながらショーのステージへ向かうと、3人で手を繋いだままの翔たちが待ち構えていた。

ニノは智が俺の袖を握ってることをしっかり確認して一瞬俺を見てニヤリと笑ったが、何も言わずに可愛い笑顔を作った。

「さーとーしー♡」

あっさり翔たちの手を離すと智に突進してくる。

「ニノー♡」

智もあっさり俺から手を離すとニノに向かって手を広げて。

飛び込んできたニノを受け止めて、しっかり抱き合った。

「智楽しんでる?もう全部見た?」
「まだ見終わってないけど楽しいよ」
「良かった♡」
「ニノはペンギン見れた?」
「智と一緒に見たいから我慢してた!」
「えっ!ごめん!」
「ごめんじゃない!」
「ふふ…ありがと。じゃあショー終わったら一緒に見よ」
「うん♡」

早速きゃっきゃとじゃれ合う智とニノはとても可愛いけれども。

さっきまで智が掴んでいた袖口を未練たらしく眺めてしまう。

なんか振られた気分…

翔と雅紀もニノと繋いでいた手をじっと見ていて。

あいつらも同じ気持ちかな…



ショーはもう席がいっぱいで座れなかったけど、翔たちが立ち見の前の方を取っててくれたおかげでよく見えた。

ショーが始まってからもニノと智はべったりくっついたまま。

「可愛い!アシカって賢いねー!」
「うん、すごい!でもちょっとこわいかも…」
「ここまでは来ないから大丈夫だよ」
「うん」

2人とも夢中で見てるけど、ニノはアシカが怖いのか智の腕にしがみついてて、智はニノの頭をなでなでしてやってる。

ってか、見たがったのニノなのに怖いのかよ。

まぁ怖いと言いつつ目はアシカに釘付けだから、楽しんではいるんだろう。

智にばかり目が行く俺の方がニノよりショーを見てないな。

/ 803ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp