• テキストサイズ

キミのとなりで【気象系BL】

第14章 誕生祝い to SATOSHI



「特にこれといってないけど…ニノは何か見たいのある?」
「えっとね、ペンギン!空飛んでるやつ!」

俺は特に希望もないからニノに聞いてみたら、意外にもすぐに答えが返ってきた。

いつもなんでもいいって言うのに珍しい。

もしかして前から行きたかったのかな。
ペンギン見たいとか可愛いな。

「いいね、俺も見たいな」
「じゃあそこにしようか」
「わぁい♡」

否定する要因が何もないから行き先はあっさり決まった。

翔くんがさくっと決めて、更に調べてくれる。

「ネットで前売り券買えるな…あ、展望台とのセット券とかもある…」
「展望台も行きたーい♡夜景とか見たいなー♡」
「じゃあセット券にしよう」
「うん♡」
「いや、智の意見も聞いてやれよ!」

ニノの意見だけ聞いてさくさく進める翔くん。

潤が突っ込んでくれてるけど、俺は別になんでもいいし。

ニノが楽しそうだと俺も嬉しいし。

それに、ここまでニノだけにまっすぐな翔くんは清々しくて、俺的にはかなり好感が持てる。

「楽しみだねー♡」

無邪気に喜ぶニノを横目に

「…結局ニノが行きたいとこじゃん」
「智ってニノに甘いよね」

潤と雅紀が何やらこそこそ言ってるが無視だ。

自分で言うのも何だけど、俺がニノに甘いのなんて今に始まったことじゃない。

自覚は十分すぎるくらいあるもんね。

「智の好きな甘いものも食べようね♡」
「うん♪」

行く場所なんてどこでもいいんだよ。
祝いたいって思ってくれる気持ちが嬉しいんだから。

/ 803ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp