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キミのとなりで【気象系BL】

第13章 体育祭



仕方ねーな…

俺だって出来れば邪魔はしたくないけど、いつまでもこのままって訳にもいかないだろう。

「そろそろ声掛けるか」
「馬に蹴られちゃうかもよ」

嫌々呟いたら、智がケラケラ笑った。

「智も一蓮托生だからな」
「はいはい」

クスクス笑い続けてる智と連れ立って2人に近づいて行くと

「智!」

声を掛けるまでもなくニノが智に気が付いて。

翔が抱いてたニノをそっと下ろした。

ニノはこちらに走ってくると、今度は勢いよく智に抱きつく。

「智!お疲れさま!速かったね!1番だったね!おめでと!」
「ふふ、ありがと」

まだ興奮してるのかテンション高く捲し立てるニノの背中を智が優しくポンポンと叩いた。

「本当に優勝しちゃった!翔ちゃんがプレゼントしてくれたの!」
「良かったねぇ」

頰をピンクに染めながら智の手を握ってぴょんぴょん飛び跳ねて。

全身で喜びを表してるニノは可愛くて。

ニノに振り回されながら嬉しそうにニコニコしている智も可愛くて。

ついつい顔がデレるのは仕方ないだろう。

「翔!」

同じような顔してニノたちを見ている翔に声を掛ける。

両手を上げると、すぐに察した翔も手を上げて。

「やったな!有言実行!」
「ははっ、サンキュー!」

そのまま大きくハイタッチした。

それが合図だったように、わーっと人が押し寄せてくる。

喜びや労いの声と一緒にたくさんの手が伸びてきて、揉みくちゃにされた。

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