• テキストサイズ

キミのとなりで【気象系BL】

第13章 体育祭


ーMsideー


「カズ、ちゃんと食べてる?あーんして?」
「あーん♡」

目の前ではイチャイチャ食べさせ合ってるバカップル。

「ありがと♡はい、翔ちゃんも♡あーん♡」
「あーん///」

幸せそうで何よりだけどさ。

「翔、食べ過ぎじゃね?そんなに食って午後動けんのか?」

いくら午前中めいっぱい運動したとは言え、明らかに食べ過ぎだろう。

あんなにあったニノの弁当はほとんど空になっている。

もちろん俺も智も食べたけど、大半は翔の腹の中だ。

ニノが作ったものだから残したくないんだろうな…ってさ。

気持ちは分かるんだけど。
いかんせん、その量が尋常じゃない。

本気で腹痛を心配するレベルだ。

でも翔は胸を張ると

「当たり前だろ!カズの弁当のおかげで元気100倍!ますます負ける気がしない!」

自信満々に言い切った。

「アンパンマンか!」

思わず突っこんだけど、それはそれは嬉しそうにはにかむニノを見てそれ以上は言うのをやめた。

この弁当の内容と量…ニノがどれだけの時間と労力を掛けて作ったのか想像がつくから、素直に良かったなって思う。

好きな人のために一生懸命作ったものを、美味しいって残さず食べてもらえたら幸せだよな。

隣でマイペースに食べ続けてる智をちらりと見る。

智は大袈裟に褒めたりはしないけど、食べてるその表情でうまいって思ってくれてんのは伝わってくるし。

普段は少食なのに、俺の作るものはたくさん食べてくれるのも嬉しい。

今日は今まで作ったものの中で、特に智の反応が良かったものばっか詰めてきたからか、いつも以上に食べてくれてて。

俺も今、ニノに負けないくらい幸せを感じてると思う。

/ 803ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp