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キミのとなりで【気象系BL】

第13章 体育祭


ーMsideー


「お前らさ、今LHR中だから!一応まだ授業中なの!イチャつくのは後にしろ!」

翔と一緒に滝沢に呼ばれたと思ったら怒られた。

「…え?さっきの見られてたの?」

翔は怒られたことよりも、見られていたことに動揺してる。

口元を覆いながら顔を赤らめてるけどさ。
いや、最初から隠す気なかっただろうよ。

めっちゃ堂々としてたじゃん。

「誰も見てないと思ったのにな」

おかしいな〜とか言って首を捻ってるけど、おかしくないから。

「いや、教室であんなことしてたら普通見るだろ」

ただでさえ目を引く存在なんだからさ。
自覚しろっての。

呆れてたら、翔にじろっと睨まれた。

「潤だってしてたじゃん」
「そっちこそ見てたのかよ…」

油断してたところに反撃されて、俺も少し動揺してしまう。

「目の前であんなことされたら嫌でも見えるって」

お返しとばかりに呆れ顔で言われてムッとする。

くそ!あんなニノしか視界に入ってませんみたいな空気出してたくせに!


言い訳だけど、俺はあんなことする気なんてなかったんだ。本当に。

翔のやつ良くやるよ…くらいに思ってた。

だけど、智が“いいな”なんて呟くから。

それが一体どんな気持ちから出たのかまでは分からないけど。

単純に、智もニノみたいにお姫さま扱いしてほしいのかな…なんて。

それとも。

まさか翔からのキスが羨ましいとか?

いやいやいや!

翔にキスされたいっていうのはないよな?
智に限ってまさかな?

あんだけニノが大事なんだから。

………ないよな?

勝手な想像なのにちょっと不安になって。
更には、ほんのちょっと嫉妬染みた気持ちも湧いてきたりして。

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