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キミのとなりで【気象系BL】

第2章 友だち



風ぽんに引きずられるようにして隣のクラスに来た。

後ろのドアからそっと中を覗く。

教室の中はなんか妙に静かで、1ヶ所不自然に空間が出来ていて。

そこにニノがいた。

隣に櫻井くんがいる。

寄り添って微笑み合う姿に、何故だか頭を殴られたような衝撃を受けた。

「朝みんなが登校してきた頃にはもう2人とも来ててさ。すでにあの状態だったみたい」

風ぽんが空気が違うって言ってたのがよく分かった。

明らかに友だちとは違う雰囲気。

まるで恋人同士みたいだ。

10年一緒にいるのに、ニノは見たことない顔をしていて。

あんな可愛い顔初めて見た。

なんかすごいショックで。

2人に智が何か話し掛けてたけど、それ以上見ていられなくてフラフラと教室に戻った。



しばらくすると風ぽんも戻ってきた。

「相葉ちゃん大丈夫?」

風ぽんが心配そうに顔を覗きこんでくる。

俺どんな顔してんだろ?

「大丈夫···いや、なんかびっくりしちゃって」

自分でもよく分からないけど、とにかくすごいショックを受けていた。

「そりゃ自分の親友が突然男と付き合い出したら驚くよね」

俺はニノが男と付き合い出したことにショックを受けてるのかな?

なんか違う気がした。

別に男同士の恋愛を否定する気はない。

そんなの個人の自由だし、本人たちが幸せならそれでいいって思う。

「何も聞いてなかったの?」
「うん···そんな素振り何もなかったし」

親友だと思ってたのに、何も知らなかったことがショックなのかな?

「なんか二宮くんは付き合ってないって言ってたけど」

ニノが否定してたと聞いて少しだけホッとする。

ホッとした自分にまた驚く。

俺、ニノが櫻井くんと付き合ってるのがそんなに嫌なのかな。

「聞けるならさ、本人に聞くのが一番確実だと思うよ」

風ぽんは肩をポンポン叩くと自分の席に戻っていった。

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