• テキストサイズ

キミのとなりで【気象系BL】

第11章 誕生祝い to JUN



席に通されて飲み物を注文したら、おばさんが今日もケーキの盛り合わせをサービスしてくれた。

なんかこの前より豪華かもしれない。

潤と翔くんのイケメンパワーかな?

全員で丁寧にお礼を伝えたら、おばさんは嬉しそうに笑って戻っていった。

「今日は何の用なの?」

雅紀が飲み物を置きながら聞いてくる。

「潤くんのお誕生日会のお誘いだよ」
「いや、花火大会な」

楽しそうに答えるニノに、潤が被せると

「え?どっち?」

雅紀が困った顔になった。
潤ってば誕生日会がそんなに恥ずかしいのかな。

「まぁ両方だな」

翔くんが面白そうに笑う。

「LINEもしたんだけどさ。せっかくだから直接誘いにきたんだ」
「LINEくれてたんだ。まだ見れてないや」
「いや、バイト中にごめんな。詳しいことは後で話すよ」
「ありがと。もしかしてそのためだけに来てくれたの?」

雅紀がちょっと申し訳なさそうな顔をすると

「雅紀の働いてるとこ見たかったんだよ。けっこうサマになってんじゃん!」

軽い口調で潤がからかう。
たぶん雅紀が気にしないようにわざとだ。

「ね!ウェイター姿意外とカッコいいよね!意外とね!」
「意外って言い過ぎ!」

ニノも茶化すように続けて、雅紀が突っ込んで。
いつもの空気なんだけどね。

翔くんの顔が…

気付いた潤は笑いを噛み殺してる。

「俺仕事に戻るね」
「頑張って!終わるの待ってるね」
「ありがと」

あんな言い方でもニノに褒められて嬉しかったらしい雅紀は、機嫌良く仕事に戻っていった。

/ 803ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp