第11章 誕生祝い to JUN
一番の友だちになりたいって言ってくれた翔ちゃん。
智と接するみたいに翔ちゃんにも接していいってことなのかな?
こうやって翔ちゃんに抱きついたり?
大好きって伝えたり?
「······っっっ///」
考えただけで頭が爆発しそう。
なんでもない時にそんなこと出来ないよ///
でも、ちょっとずつなら···
智から離れて、翔ちゃんの隣に並んでみる。
抱きつくのはやっぱり恥ずかしいから、腕と腕をぴったりくっつけてみた。
これだけでもドキドキしちゃうけど、翔ちゃんの体温を直に感じられて幸せだ。
翔ちゃんはどう思ってるかな?
そっと翔ちゃんを伺うと、ちょっと照れたような、でも嫌がってはいなそうな表情で安心する。
ちょっと体重をかけてみても翔ちゃんはびくともせずに受け止めてくれて。
嬉しくなってぎゅうぎゅう翔ちゃんに寄りかかってみたら
「ふはっ、これ何の遊びなの?」
翔ちゃんが楽しそうに笑い出した。
「えへへ///押しくらまんじゅう?」
しばらく翔ちゃんとぎゅうぎゅうしてたら
「だーっ!夏にやんな!暑苦しい!」
潤くんに怒られた。
「はーい、ごめんなさーい」
素直に謝ってやめたら、潤くんもちょっと呆れた風だったけど笑ってくれた。
「雅紀、既読にならないんだけど。今日バイト?」
「バイトのはず。なんで?」
潤くんの質問に智が答える。
「花火見に来れるか確認しようと思ってさ」
「バイトが終わるまで待つしかないよ」
そんな会話を聞いてたらいいことを思い付いた。