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キミのとなりで【気象系BL】

第11章 誕生祝い to JUN



「なんでよ!俺のお祝いはしてくれたじゃん!だから潤くんのもするの!!」

恥ずかしいから断ろうとしたら、ニノがプンプン怒り出した。

「いいじゃん、俺たちに潤のお祝いさせてよ」

智がニノを宥めながら、ふにゃりと笑う。

智にまでそう言われると、これ以上好意を突っぱねるのも気が引ける。

「分かった!ありがとう!でもさ、食べるもんは適当になんか作るから、買ってこなくていいよ」
「えー、潤くんが主役なのに···」

ニノはまた不満そうだ。

「でも潤くんの料理は食べたい」

なんかぶちぶち言ってるから

「じゃあニノも手伝ってよ。料理上手だって聞いたぞ」
「料理なんて数回しかしたことないからそんな上手じゃないけど···でも、うん!いいよ!」

手伝いを要求してみたら、納得したようだ。

「じゃあ潤くんと俺が料理してる間に、翔ちゃんと智と雅紀でケーキと飲み物買ってきてもらう?」

ニノの提案が一番効率はいいだろうと思って。

賛成しようとしたら

「その間ニノと潤2人きり?」

ぽつりと智が呟いた。

その声はどこか不満そうで。

それを聞いたニノがニヤリと笑った気がした。

え?なんだ?
もしかして···?

思わず淡い期待を抱きそうになったが

「ダメダメダメダメ!!!それはダメーーー!!!」

翔の叫びであっという間にかき消された。

ニノは翔の大声に驚いて目を丸くしてる。

「翔ちゃん···?」
「カズと潤の2人きりなんて絶対ダメ!」
「ダメなの?」
「ダメなの!」
「なんで?」
「なんででも!」

問答無用で翔が許さないから、ニノは首を傾げながらも少し考えて次の案を出す。

「じゃあ、みんなでケーキや食材の買い出しに行って、みんなでご飯作ったり部屋の飾り付けしたりする?」
「それがいい!絶対いい!全員で一緒に動こう!」

必死すぎるだろ。
俺、そんなに信用ないか?

でもその影で智もちょっと安心した顔をしてるように見えて。

もしかしてさっきのはヤキモチだったりして、なんて考えて嬉しくなった。

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