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キミのとなりで【気象系BL】

第11章 誕生祝い to JUN



絵か···小さいサイズなら間に合うかな。
時間ないから油絵は避けて、水彩か···パステルでもいいかも。

『ふふ、智その気になった?』

真剣に考え始めてたら、ニノが察したのか嬉しそうに笑った。

「なんだよ···笑うなよ」

なんだか恥ずかしくなって拗ねたような口調になってしまう。

『ごめんね。でも潤くん喜ぶだろうなって思っただけだよ』
「本当に喜ぶかな···」
『大丈夫、絶対喜ぶから』

自信はないけど、ニノの優しい声に励まされる。

「前向きに考えてみるけど、ちゃんと描けるか分かんないから内緒にしといてね」
『翔ちゃんにも?言っちゃダメ?』

一応釘をさしておいたら、不満そうな声で確認された。

翔くんには隠しごとしたくないのか。

「もー!翔くんだけね!」
『んふふ、ありがと!翔ちゃん以外には誰にも言わないから安心して』

最初からニノがそんな簡単にペラペラ言いふらすとは思ってないよ。

「うん、信じてる」
『じゃあ、また明日ね』
「また明日」


電話を切って、改めてちゃんと考える。

絵を描くなら、なんの絵にする?

こないだのプール?

それとも···

スマホを開いて潤が送ってくれた写真を見返していく。

潤の見てきた景色。

俺の目で見てみたいって言ってたよな···

この中から絵にしてみようか。

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