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キミのとなりで【気象系BL】

第10章 夏休み4



「カラオケ行く約束してたじゃん。花火大会も行くんじゃないの?」
「それはみんなで行くんだもん。他の日はどうするの?」
「他の日って···毎日会いたいの?」
「だって今まで毎日会ってたもん」

マジか!
本当に付き合ってないのかな?
夏休みも毎日2人で会うとかどんだけラブラブなんだよ。

「宿題じゃなくたって、いくらでも会えばいいじゃん」
「どうやって?」

ニノが真剣すぎてちょっと怖い。

「いや、ふつーに。遊ぼって言えば?」
「翔ちゃん嫌じゃないかな?今まで2人で勉強以外したことないのに」
「嫌なわけないと思うけど」

あんだけニノにベタぼれな翔くんが、ニノに誘われて嫌がるわけないじゃん。
むしろデレデレに喜ぶだろ。

てか、ずっと勉強だけしてたのかよ。
そりゃ宿題も終わるわけだ。

「映画とか行ってみたら?」

デートのど定番と思われる映画を勧めてみると

「そんなのデートみたいじゃん!なんか恥ずかしい」

ポッとほっぺをピンクに染めて照れる。

部屋で2人きりは恥ずかしくないのに、映画は恥ずかしいのか。基準が分かんねぇ。

「じゃー、休み明けのテスト勉強でもしたら」

なんか真面目に考えるのがバカらしくなってきて、適当に言ったらニノの目が輝いた。

「それいい!雅紀天才!」
「え、そう?」

褒められれば悪い気はしない。
でもそんな大したこと言ってないぞ。

「よーし!やる気出た!サクサク宿題やっちゃおう!」

機嫌が良くなったニノは、黙ってニコニコと話を聞いてた智にも早速取り掛かるよう声をかける。

テンションの上がったニノは超スパルタで、翔くんから電話が掛かってきて中断するまで俺たちはビシバシしごかれたのだった。

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