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キミのとなりで【気象系BL】

第9章 夏休み3



まったりしてたら翔ちゃんも完全に回復したから、潤くんと連絡取って。

お昼ご飯を食べるために合流することになったんだけど、現れた2人を見て思わず言葉を失った。

翔ちゃんも目をまん丸くして驚いてる。

だって智と潤くんが手繋いで来たんだもん!

そんなの初めて見た。

しかも、なんか智が可愛くなってるし!

潤くんが着てたはずのラッシュガードを智が着てて、前髪もまとめられてる。

なになに?
なんでこんなことになってるの?

「ニノ、翔くん、お待たせ」
「翔もう体調いいのか?」

驚く俺たちを気にすることなく、2人は何でもない態度で。

返事も出来ずに、2人の手を凝視してたら、智が思い出したように慌てて繋いでいた手を離した。

あ、離しちゃった。

「なんで手繋いでたの?」

本当は智にこっそり聞きたかったけど、今日は翔ちゃんと離れられないし。

智たちが堂々と手を繋いでたから、こちらも普通に聞いてみたのに

「ニノたちのせいだからね!」 

何故だか怒られた。
さっきまで普通だったのに、急になんなの?

「なんで怒ってるの?」
「だっていきなり潤がニノたちのマネしようとか言い出してさぁ」

俺たちのマネ?
なんのために?

俺たちが手を繋いでるのは、海で迷子になったのを翔ちゃんが心配したから。

···と言うことは?

「智も迷子になったの?」

智ぼーっとしてるからはぐれたのかな?
そんでもって潤くんも意外と心配性なのかな?

「なってないよ!」
「じゃあ何で?」
「だからニノたちのマネだってば!」
「だからそれは迷子防止のためだよ?迷子になってないならなんで手繋ぐの?」

智は言葉に詰まると大きなため息を吐いた。

潤くんは何だか苦笑いしてる。

何でそんな反応なんだろ?
迷子じゃないなら何なの?

あ、もしかしたら潤くんが智と手を繋ぐために俺たちを口実にしたのかも。

迷子になる前に···とかね。

そっかそっか!

智が怒ってるのは気になるけど···

照れ隠しかな。

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