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キミのとなりで【気象系BL】

第8章 夏休み2


ーOsideー


水を掛け合ったり、潜りっこしたり。

ニノってば、誘ったときはあんまり乗り気じゃなさそうだったのにね。

いざ海に入ったらすごく楽しそう。

普段あまり見せない子どもみたいな笑顔ではしゃいでる。

もちろん俺も楽しくて。

はしゃぐ俺たちを潤と翔くんが笑って見てる。

そんな2人をチラリと見たニノがこちらを向いてニッと笑った。

いたずらっ子みたいな顔してる。

何考えてるか分かっちゃった。

小さく頷くと、目配せして、せーので潜って。

「わっ···」
「おいっ···」

油断してる2人の足を引っ張って海に沈めてやった。

盛大にむせる姿にニノと大笑いしてたら

「ちょっと!カズ!」
「きゃーっ」

ニノが翔くんに羽交い締めにされて悲鳴をあげる。

ごめんねーなんて言いながらも笑いが止まってなくて。

翔くんに抱き締められてニノ嬉しそうだな。

呑気にニノたちのじゃれあいを眺めてたら

「さーとーしー」

耳元で潤の低い声が聞こえて、そのままヘッドロックされた。

「わー!ごめんって!」
「許さん!」
「ギブギブ」

なんて腕を叩くけど。

本当は全然痛くないよ。

潤は怒ったふりしてるけど顔が笑ってる。

その子どもみたいな笑顔と密着した肌にドキッと心臓が跳ねた。

「俺たちも混ぜろーーー!!」

そこへ雅紀たちが乱入してきて。

潤ごともみくちゃにされた。

ニノと翔くんも同じような状態になってて。

どさくさに紛れてニノに触れようとしたやつがいたけど、翔くんにものすごい目で睨まれて。
半泣きになってて、可哀想だけどちょっと笑えた。

バカみたいに騒いで笑って。

キラキラの太陽と海とみんなの笑顔に、なんだかすごく嬉しくなった。

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