• テキストサイズ

キミのとなりで【気象系BL】

第7章 夏休み 1



「ニノ大丈夫?これ飲んで」
「ありがと」

雅紀がスポーツドリンクを持ってきてくれる。

「ちゃんと水分取って、少し休もう」
「うん···ごめんね」
「謝ることじゃないよ」

カズは申し訳なさそうにしてるけど、無理したら本当に倒れてしまう。

「こんなに暑いんだから無理しちゃダメだよ。もうやめようか。俺も一緒に帰るから」
「ううん、大丈夫!もうちょっと居る。翔ちゃんは戻っていいよ?」
「でも···」
「大人しくしてるから」

本当はすぐにでも連れて帰りたいし、せめてカズの側についていたい。

でもカズが気に病んでしまいそうだから仕方ない。

「分かった···じゃあ見ててね。もし体調悪くなったらすぐ言うんだよ?」

こくりと頷くカズをヨシヨシしてコートに戻った。


高校では部活もしてないから、授業以外で運動するのが久しぶりで。

体が鈍ってるなと感じたけど、汗を流して体を動かすのは楽しかった。

気になってカズをマメに見ているが、まだ顔が赤いし目も何だかウルウルしている。

大丈夫かな···
動いてなくても暑いもんな。

でも見ているだけでも楽しそうだ。

一生懸命応援して、ゴールが決まると大喜びしてくれてる。

そんな姿見たら、そりゃ俺も張り切っちゃうよね。

それなりに得点も入れられて、カズに良いところ見せられたんじゃないかな~なんて···
自画自賛してちょっと恥ずかしくなった。

/ 803ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp