• テキストサイズ

キミのとなりで【気象系BL】

第6章 終業式



なんとなく翔の雰囲気にのまれて沈黙に包まれていたら

「お待たせー!」

ニノと智が戻って来た。
とたんにふわっと空気が明るくなる。

「おかえり」

見れば何故か2人して両手にお菓子を持っている。

「何それ?」
「先生がお駄賃にくれた」
「ねー」
「あ、でもみんなには内緒だぞって言われたんだった」
「だからないしょね」

ニノと智は楽しそうに笑いながら、お菓子を机に並べてキャッキャしてる。

「俺どんな面倒なこと頼まれてもそんなの貰ったことないけど」
「俺も」

思わず翔と顔を見合わせてしまった。

「そうなの?」
「今日終業式だからかな?」

ニノも智もキョトンとしてるけど、なんで終業式だとお菓子もらえんだよ。

「この子たち、よく色んな人から食べ物もらうんだよ」

雅紀が苦笑いしてる。

そういや、購買のおばちゃんからもよくオマケもらうって言ってたな。

「カズ、飴ちゃんもらっても知らない人に付いてっちゃダメだよ」

翔が真顔でニノに忠告してた。

母親と幼児か!

「あはは!付いてかないよ~」

ケラケラ笑うニノはいつも通りに見える。

心配しすぎかな。

/ 803ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp