第5章 誕生祝い to Nino
ーAsideー
ニノの希望でミッキーに会いに来た。
並ぶ覚悟だったけど、思ってたより空いてる。
「空いてるね?」
「雨だからみんな帰ったんじゃない?」
なんにしてもラッキー!
ニノは目に見えてウキウキしている。
まだプーさんを頭にくっつけたままでさ、可愛いよね。
ニノは今日1日ずっと楽しそうにニコニコしてた。
ニノがこんなに素直に喜びを表すの珍しいなと思うけど、それも翔くんがいるからだよね。
どうしても、翔くんとイチャイチャしてるの見ると胸がモヤモヤしちゃうけど、それでもニノの笑顔が見れるのは嬉しいんだ。
順番が来るとニノは満面の笑顔でミッキーに抱きついた。
誕生日シールに気付いたミッキーにおめでとうって言われて、照れながら喜ぶ姿は本当に可愛い。
そんなニノの様子を翔くんが連写してた。
「翔、父親みたいだな」
そんな2人を潤が笑いながら動画に撮ってる。
「潤も十分お父さんぽいよね」
「ねぇ」
智と笑ってしまった。
5人で写真を撮ってもらって、ニノは満足したらしい。
「あー、楽しかった!今日は本当にありがとう」
俺たちにペコリと頭を下げた。
ニノのあまりに素直なお礼にちょっと照れる。
「カズが楽しんでくれて良かった」
「うん、おめでとうニノ」
翔くんと智がヨシヨシと頭をなでる。
「へへ、ありがとう」
「俺も楽しかったよ。来て良かった」
「俺も俺もー!」
「ちょっと、うるさいよ!声のボリュームおかしいから!」
潤に乗っかったら、ニノに怒られた。
もう、俺には相変わらずなんだから。
でも本当に楽しかったね。
「疲れたし、お土産買って帰ろ?」
ニノがうーんと伸びをする。
確かに朝から歩き回ってたから、疲れたかも。
明日は学校だしね。