第5章 誕生祝い to Nino
ーSsideー
今日のカズはヤバい。
ヤバいくらい可愛い。
あまりの可愛さに朝電車で会ったとき、しばらく言葉が出なかったくらいだ。
私服姿を見るのは初めてだったけど、ちょっと女の子みたいにも見えて可愛らしい。
お姉さんがやってくれたという髪型のせいもあるかもしれない。
もちろん普段のカズもめちゃめちゃ可愛いんだけど、制服とはまた違う可愛さで。
いつもと違う格好が恥ずかしいのか少しモジモジしてる姿にまで萌えてしまって、どうやっても頬が緩むのをとめられなかった。
その可愛いカズは今、俺の作ったスケジュール表を真剣に見つめてどれにするか悩んでくれている。
もともと俺は何かするときは計画をしっかり立てる性格で、どこかに行くなら事前に下調べをする。
行き当たりばったり的なことは苦手だし、何かあったときにある程度対処出来るようにしておきたい。
調べることは好きだから苦じゃないしね。
そんな俺だから、今回も当然色々調べた。
なんといってもカズの誕生日のお祝いで行くんだから、カズが楽しいと思える最高の1日にしたい。
調べに調べ、計算し、かなり綿密に計画を立てた。
色んな状況を想定して、何パターンも考えて。
カズ喜んでくれるかな~なんて、可愛い笑顔を思い浮かべながらの作業はとても楽しかった。