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祝福と呪いと兄と

第1章 始まり


??????????


(どういう事だ?私ビルから飛び降りしたんじゃなかったんだっけ????)

見る限り雪降る昼の山腹に、は倒れ込んでいた。
飛び降りたのは夜中の都会。
頭が西瓜のごとく飛び散る事があっても、雪山に転送されることはない。時間も変わっている。

(もしかして天国?地獄?
自殺したのだから地獄はありえそう。)
白セーターに下がジーパンのに雪山は辛い。じわじわと寒くなって、死ぬ事も出来ない地獄はありえそうだ。
寒いのは苦手だから苦痛を感じさせるには丁度いい。
体感は-10度位だろうか、震えながら色々考えていただが、

「おい」

ジャキッ、と言う音と共に後ろから低い男性の声が聞こえた。
後ろを見ると、白いフードを被った男が銃をに構えてたっている。

「えっ!?」

初めて見る銃に動揺が隠せない。しかも自分に向けられている。
自殺の覚悟は出来ていたが、雪山に転送されて銃を突きつけられる覚悟は出来ていなかった。


「な、なんですか!」

上ずるの声に男の表情はかわらず、
暗い目をそらさず答えた。

「お前はなんだ。鶴見中尉の手先か?」

(つるみちゅうい??
誰だ?それは??)

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