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祝福と呪いと兄と

第2章 変化


日泥の家から離れながらお互いの自己紹介、目的を共有し合った。
尾形に向かっていた老人二人はなんと土方歳三と永倉新八だった。

(スゴイ!とは分かるものの歴史は苦手だからどうスゴイのか
分かんないな……)

学生時代の大体をグラフィック科目につぎ込んできたには、勿体ない出会いだった。

そうこうしていると土方達の隠れ家に着いた。

家に入るとやたら体格のいいおじさんと、妖艶さ漂うお姉さんがいた。お姉さんは具合が悪いのか、布団に横になっていたが、
を見ると起き上がって

「あら、素敵な白いお肌ね。食べちゃいたいくらい…」
と言い、うっとりとこちらを見ている。

は顔は普通なものの、肌は何故か白く質もよく、
それを褒められる事は多々あった。

「ありがとうございます。嬉しいです。」
挨拶がわりに言ってくれたのだろうと、素直に受け取る。


「気をつけろ。このジイさん本当に食べるからな。」

「えっ?」

体格のいいおじさんがそう教えてくれる。
食べるの?食人種なの??
というかジイさん??
あとから聞いたら、教えてくれた体格のいいおじさんも
性欲が溢れると暴れ出す方らしい。
この世界に来てからクレイジーな人の遭遇率がやたら高い。

軽く自己紹介をし、部屋を案内された後には
もう夜だった。
晩御飯中に牛山さんから夜のお誘いをされたが、断り、
怖くなったので食べ終わった後に牛山さんから離れて
縁側へと腰掛けた。

夜空を見上げると今日は満月だった。

(なんだかんだ生きてしまっているな…)


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