第2章 変化
(……手、大きかったな…)
なんとかヨロヨロと歩いているは
先程の尾形の行動を思い返していた。
銃を撃っている所為か、手の皮は少し厚くなっていた。
後ろから感じた体温。耳元で聞こえた低い声。
彼の匂い……
(はっ!!!
私は何を考えているのだ!!!)
恥ずかしさで顔が熱くなる。
(好きでもない人でこんな事考えるなんてどうかしてる
浮気された傷故かなぁ…尾形さん、変な事考えてごめんなさい。
失礼しました。)
ため息をつきながら走ったり歩いたりを繰り返し、なんとかは尾形が向かった日泥の家に着いた。
家の入り口には老人が二人、尾形に向いて立っていた。
「遅いぞ。
女だからと言う以上に体力がなさすぎだ。」
尾形からお叱りを受ける。
「仰る通りです……」
先程の罪悪感もあり素直に反省する。
は筋トレする事を心に誓った。