第2章 変化
そう声が聞こえたかと思ったら、後ろから尾形に体を覆われた。
(!?)
銃を構えたの手に尾形の手が重なり、引き金を引く。
ドン!!と肩に衝撃を受け、
「があっ!」
と男の声が聞こえた。
見てみると先程の日泥の男が倒れているのが見えた。
「行くぞ!」
そう言って尾形は銃を取り、走り出す。
「え!?尾形さん傷は大丈夫なんですか!?
背中は!?」
「受け身を取った。高い所から落ちるのは得意でね。」
得意のドヤ顔で返される。
(えぇ〜うそ〜〜〜)
肩に銃傷がある上、
4階建くらいの高さから落ちたのだ。
何にもない事はないであろう。
それで大丈夫なのは猫くらいだ。
そんな事を考えていただが
(あ、もうダメかも…)
早い。
全速力で尾形を追っているが、尾形はもう米粒くらいだ。
元々デスクワークで貧弱な体に
銃を手にした緊張でドクドクだった心臓だ。
更に負荷をかけ今は破裂しそうになっている。
(先に行っててください…)
はそうテレパシーを送った。きっと届かなくても彼は先に行くであろう。