第2章 揺れる心、蘇る気持ち……
そして約束の土曜日
俺達は楽しい時間を過ごした。
今日は車で行った俺は、マイコを家まで送ることにした。
マイコ「今日はごちそうさま。とっても美味しかった」
宏光「どういたしまして!そう言ってもらえて、俺も嬉しいよ」
マイコ「こっちに帰って来てからみんなに会えたり、宏光くんと話したり本当に楽しかった」
そう言うとマイコは俯いてしまった。
宏光「マイコ?どうかした?」
マイコ「ううん、ごめん、何でもない。ただ、ここん所ずっと辛い事があったから………こんなに楽しい日々を過ごすのが久々すぎて……」
俺はそれ以上聞けなかった。
その時のマイコが、泣いているみたいだったから……
マイコを送って家に帰ってからも、俯いて震えてたマイコの姿が頭から離れなかった。
凄く抱きしめてあげたかった
けど……君は俺の物じゃない……
溢れだすマイコへの想い
伝えたくても伝えられない……
あの日から俺は、夢の中でも泣いているマイコを、何度も何度も抱きしめた。
夢の中で何度も………