第1章 再会
次の日、俺は待ち合わせの居酒屋へ行った。
中に入ると、マコトが俺に声をかけてきた。
マコト「おーい宏光、こっちこっち」
手招きするマコトの元へ行くと、懐かしい仲間が揃っていた。
男友達A「宏光、久しぶりじゃん」
男友達B「お前、すっかり芸能人になって(笑)」
女友達C「私、いつもテレビ見てるよ」
女友達D「私も!子供に宏光と同級生だって自慢してるもん(笑)」
俺は苦笑いをすると、空いている席に座った。
マイコ「宏光くん、久しぶりだね」
その席はマイコの目の前の席
久しぶりに会ったマイコは、凄く綺麗になっていた。
宏光「久しぶり、マイコ。元気そうだね」
マイコ「うん、元気だよ」
そう言うとマイコはニコッと笑った。
あの頃と変わらない笑顔に、俺は言葉をなくした。
男友達A「おい、宏光。何マイコを見つめてるんだよ(笑)」
宏光「ばっ!見つめてねぇーよ」
女友達C「マイコが綺麗になったからってダメだよ」
女友達D「そうそう。マイコには素敵な旦那様がいるんだから」
宏光「そういえば、結婚して東京離れてたんだっけ?」
マイコ「うん…」
マイコは、何だか複雑そうな顔をして頷いた。
その後昔話で盛り上がった俺達は、また会うことを約束して、その日はお開きとなった。