第1章 再会
マイコ「宏光くん、ごめんね。わざわざ送ってもらって」
宏光「帰る方向が一緒なんだから、気にするなって」
マイコ「けど、宏光くんは芸能人だから、こんなところ誰かに見られたら…」
宏光「マイコが気にすることじゃないよ。それより、久々にみんなに会えてよかったよ」
マイコ「私も楽しかった。みんな昔と全然変わってなかったね」
宏光「そうだね」
そんな他愛もない話をしていると、マイコの家に着いた。
マイコ「ここが私の実家だよ……って、知ってるか(笑)」
宏光「よくマイコんチのおばさんにご飯ご馳走になったよなぁ。おばさんは元気?」
マイコ「うん、相変わらずだよ」
宏光「そっか。じゃあ、またみんなで会おうな」
マイコ「うん、今日はありがとう」
そう笑顔で答え振り返った時、マイコが転けそうになった。
俺は咄嗟にマイコを抱えた。
宏光「マイコ大丈夫?」
マイコ「うん、大丈夫。ちょっと飲み過ぎちゃったかな」
宏光「気を付けろよ。じゃ、今度こそおやすみ」
マイコ「おやすみ」
そう言ってマイコは家の中へ入っていった。
俺は偶然とはいえ、マイコの体に触れた事に、複雑な思いがした。